アラフォーママの好きなものブログ

好きなものを好きなだけ披露していくブログ

読書:「オーファーザー」伊坂幸太郎 4人の父親がいる!?

読書:「オーファーザー」伊坂幸太郎

 

「自分の父親が4人いる」こんな状況想像したことがある人は少ないと思います。むしろ、ほとんどいないでしょう。

一夫一妻制の日本の常識を覆す、そんな本「オーファーザー」。

 

作者は独特の世界観の達人、伊坂幸太郎氏。彼の創り出す世界観の中では、お父さんが4人いるのもいいかもなぁと思ってしまうから不思議なのです^^


私がこの本を好きな理由は、伊坂ワールドに引き込まれ、続きが読みたくて読みたくて、他のことに手が回らなくなってしまうほどだったから。

 

そして、もう1つ、あまりにも現実離れした設定なのに、父親が4人いるということが何だかとても楽しく幸せそうで、主人公が羨ましくてしょうがなかったというのも本音です。

父親4人から溺愛される…非現実的で想像し難いかもしれませんが、この本を読むとそれがいかに幸せで嬉しいことなのかということがなんとなく理解できます。


主人公のお母さん、4人の男の人を旦那として認めるなんて、なかなかなプレイガール。

しかし、みんなのことが大好きでみんなから同じくらいずつ愛されているわけです。そして、みんなが自分の息子を同じくらいずつ愛してくれるのです。

 

常識的な恋愛・結婚からすると非常に型破りではありますが、これも人それぞれの美しい形なのでしょう。みんなが幸せになる方法がこの形ならば、それが周りになんと言われようがどう見られようが、当事者にとって正解なのだと思います。


幸せや愛情に決まった答えはありません。

 

しかし、みんなマジョリティが幸せだと思ってしまう最近の日本や世界。だからこそ、自分の望むようならそれが正解なんだよとささやいているようなこの作品に私は強く惹かれたのでしょう。