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読書感想:著者わたせせいぞう『菜』懐かしくて微笑ましい素敵なストーリーが魅力

読書感想:著者わたせせいぞう『菜』

懐かしくて微笑ましい素敵なストーリーが魅力

 

私が大好きな本の1つに著者わたせせいぞうの『菜』があります。

 

この『菜』は、全編わたせせいぞうさんの

素敵なカラーイラストで描かれています。

 

しかも、主人公の富田耕平・菜夫妻の

優しく穏やかな日常生活を四季を通して

語られている心温まるストーリーなのです。



私がわたせせいぞうさんの『菜』を好きな

理由は、四季折々の美しい花や風景、

伝統的な行事などが色鮮やかに描かれており、

この作品を読んでいるととても気持ちが

穏やかになって心かほっこりしてくるからです。

例えば第56話の楽京(らっきょう)では、

妻の菜が耕平のネクタィさりげなくしかも

当たり前のように直す仕草も素敵です。

 

見ていて羨ましくなります。

 

そして、ちょうど楽京漬けを作っているため、

菜の手は楽京の香りがします。

 

そのことを気にしてしまう妻、菜の手を

接待先のクラブで菜のことを「大好き」と

宣言してしまいます。

 

さらに、この回の最後に

【菜の手は春には春の 夏には夏の匂いがする】

と終わります。

 

こんななにげない日常生活の中で、

ささやかな幸せ描き出しているのです。

 

だから、この作品のどの回を読んでも

心が穏やかになったり、

元気をもらえたり、

時にはホロっとさせられたりと

とっても幸せな気分になれます。

 

大好きな作品の1つなのです。